今年3月に公表された高校の国語教科書の検定結果をめぐり、各教科書会社が文部科学省を批判する異例の事態が続いている。発端は、ある1社の教科書が検定に合格したこと。その後、この教科書が全国の多くの高校で採用されることになり、各社の不満がさらに高まっている。
この教科書は、来年度から高校国語に新設される科目「現代の国語」用に、第一学習社(広島市)が作った4種類の教科書のうちの一つ。小説5作品を載せているのが特徴だ。
文科省が8日に公表した教科書の採用状況によると、この教科書は全国で19万6493冊使われる予定で、シェアは16・9%。「現代の国語」用の8社の教科書計17点のなかで、最大手の東京書籍版(18万3714冊、シェア15・8%)を抑えて最多だった。
現行の科目「国語総合」の採用状況をみると、今年度最も多く使われているのは東京書籍版で約17万7千冊(シェア14・6%)。第一学習社版の各教科書は冊数では3位以下だったが、今回、同社が首位の座を奪った。
他社から悲痛な訴え続出
第一学習社版がトップだという情報は、先月の時点で業界に広まっていた。
「『検定、間違ってました』…
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