森喜朗氏は過去に女性知事に対しても女性蔑視発言「ああ女の方だな、非常に狭いなと」
更新：2021/02/12 17:50
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が女性蔑視発言問題を受けて辞任を表明しました。森会長は過去にも関西の女性知事を蔑視する発言が問題視されていました。
（東京五輪組織委員会 森喜朗会長 ２月１２日）
「オリンピックを開催するための諸準備に私がいることが妨げになるということはあってはならないと。今日を持ちまして会長を辞任をいたそうと思っております。」
２月１２日午後３時、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の臨時会合で辞任を表明した森会長。２月３日に日本オリンピック委員会の臨時評議会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと女性を蔑視する発言をして国内外からの批判を受けて辞任に追い込まれた形です。
自身の発言について森会長は女性を蔑視する意図は無かったと釈明しました。
（東京五輪組織委員会 森喜朗会長 ２月１２日）
「会長である私が余計なことを申し上げた。これは解釈の仕方だと思うんですけれど、そういうことを言うとまた悪口を書かれますけれども。女性を蔑視するという気持ちは毛頭ありません。」
しかし森会長は、１４年前の２００７年に滋賀県栗東市での新幹線新駅計画を中止した滋賀県の嘉田由紀子知事（当時）に対して、こんな発言をしていました。
（森喜朗氏 ２００７年）
「あの駅を作るのは“もったいないからダメよ”と仰って。私はこれを聞いていて、ああ女の方だな、やっぱり非常に狭いなと。」
『女性だから視野が狭い』と受け取れる言葉。これに嘉田氏は冷静に受け止めつつも「公共事業の決定に男性女性は関係ない」と反論していました。
（滋賀県 嘉田由紀子知事（当時））
「（発言の）全貌がつかめませんので、言葉尻だけをとらえて女性蔑視だとか言うことは控えさせていただきたいと思いますが…。」
今回、森会長の後任については、組織委員会評議員の川淵三郎氏の名前が上がっていましたが、委員会幹部によりますと川淵氏は辞退する見通しで、今後改めて後任選びが行われるとみられます。
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