Thursday, February 11, 2021

コロナ禍の結婚式、復調の兆し 2部制やオンラインなど多様に - 毎日新聞 - 毎日新聞

結婚式のイメージ=ゲッティ

 新型コロナ感染拡大の影響で延期やキャンセルを余儀なくされた結婚式に復調の兆しが見えている。結婚情報誌「ゼクシィ」は9日、オンライン会見を開き、宮城、山形両県の結婚式会場30カ所を対象としたヒアリング調査(1月8日現在)の結果を発表した。昨春に1割程度にまで落ち込んだ結婚式の実施率は、昨年12月には8割程度まで回復。コロナを機に、多様な結婚式のスタイルが生まれつつあるという。

 調査結果によると、昨年1年間の結婚式の実施率(予定数に対する実施数の割合)は、緊急事態宣言が発令、全国に拡大された昨年4月に12・9%(前月比45・7ポイント減)に激減。その後も、5月には8・1%、6月には12・5%と低迷した。しかし、その後は回復傾向が続き、昨年12月には85・2%まで改善しているという。

 リクルートブライダル総研の落合歩所長は復調の背景について、「結婚式に対する高いニーズは変わっていない。各式場がさまざまな(新型コロナの)対策を講じており、安心・安全に行えるという認識も広がっている」と指摘する。

 実際に実施率が低迷した昨年4~6月をみても、結婚式をキャンセルした人の割合は1割程度にとどまる。延期された結婚式の多くは今年中に実施される予定だといい、落合所長は「感染状況に応じて若干変化すると思うが、今後は通常に戻る可能性があると思う」との認識を示した。

 一方で、それぞれの結婚式場でも新型コロナの感染対策を講じながら、より良い結婚式を提供しようと工夫を重ねている。県内では、動画投稿サイト「ユーチューブ」、ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を活用したオンラインプランや、衣装を何度でも着替えられるフォトプランが登場。宮城県でも、リゾート気分を味わえる少人数のウエディングプランなどがあるという。ゼクシィ宮城・山形版の岡田麻祐子編集長はオンラインを一部活用した結婚式や、時間を分けることで密の状態を避ける2部制のウエディングプランに注目しているとし、「これまで参加を諦めていたゲストが参加しやすくなる。新型コロナを経て、多様なスタイルが広がっている」と話した。【井川加菜美】

Let's block ads! (Why?)


からの記事と詳細 ( コロナ禍の結婚式、復調の兆し 2部制やオンラインなど多様に - 毎日新聞 - 毎日新聞 )
https://ift.tt/2LDC6fx
Share:

Related Posts:

0 Comments:

Post a Comment