
鹿島戦で0-1と惜敗、DF西大伍も指摘「まだまだ足りない部分が多い」
浦和レッズは7日のリーグ第35節、鹿島アントラーズ戦に0-1で敗れた。今季、リカルド・ロドリゲス監督が就任して効率的なポゼッションを1つの軸にチームを構築してきたが、明確な課題に直面していることも浮き彫りになった。 【動画】J1第35節「鹿島×浦和」(1-0)ハイライト 浦和は2019年末に翌シーズンからの3年計画を打ち出して2年目になる。その目標はAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を獲得することであり、リーグ戦の3位以内、あるいは勝ち残っている天皇杯を経由して可能性を高めるためには4位を確保することも重要になる。そして、この日の対戦相手は勝ち点59で並ぶ鹿島であり、勝利が必要な試合だった。 しかしながら、浦和は順位表の上で決定的なものになる試合に対して、必要なだけの戦いを見せられなかった。ボールの受け際に厳しく寄せる鹿島に対し、体をぶつけて相手を抑え込んで受けることはできず、かといって相手の寄せを外していくだけの質も見せられなかった。ロドリゲス監督は試合後に「前半は望んでいたプレーができなかった。つないでいくなかで、あまり意味のないロングボールなどの攻撃になってしまった」と話した。 久々のスタメン出場だった古巣対決のDF西大伍はこうした状況について「プレッシャーを強くくるというのは分かっていた。そこで最初に何回か引っ掛かって怖がってしまったと思う。怖がらないで顔を出すことは最低限やらないといけない。こういう試合になった時にまだまだ足りない部分が多いかなと思う」と語る。鹿島のインテンシティーや試合開始の勢いに乗ってのスピード感に対して、ナイーブなものを見せてしまった。その結果、主導権を握られたなかでセットプレー絡みで先制点を与えてしまった。
メンタリティーや強度、経験は一朝一夕に身に付くものではない
この展開は、10月2日に現在3位のヴィッセル神戸と対戦した試合、前節に川崎フロンターレと対戦した試合にも共通した部分があった。 上位争いの直接対決や、優勝の懸かった試合といった相手がモチベーションを高く臨んでくる試合に対して、受けてしまう部分や上回り切れないところが見えてしまう。川崎戦は最後に追いついて引き分けに持ち込むことに成功したが、互いに引き分けではACL出場権争いから脱落するようなゲームとなったなかでは、先制点を与えて取り返すのは簡単なことではなかった。 ロドリゲス監督はこの3試合に対していずれも、「後半には戦況を改善することができた」という趣旨のコメントをしている。しかし、試合の入りから主導権を持っていかれている時点で勝利からは遠ざかっている。現在6位の浦和だが、自分たちより上位のチームからは4月にザーゴ前監督が率いて低調だった時期の鹿島を破った1試合しか勝利できていない。これは、ハッキリとした課題だと言えるだろう。 西は残り3試合となったリーグ戦について「今年だけでなく今後につながる試合をしていきたい」と話した。世代交代が進んでいる浦和だが、タイトルや上位を争うゲームに必要なメンタリティーや強度、経験といったものが一朝一夕に身に付くものでないのも現実。こうした課題を乗り越えていけるかが、もう一段階上のチームになっていけるかの鍵になると言えそうだ。
轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada
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