本作は、第42回講談社児童文学新人賞を受賞した「十二歳」で作家デビューし、数々の受賞歴のある椰月美智子が2016年に発表した同名小説を社会派エンタテインメントの旗手である瀬々敬久監督(60)が実写映画化。
菅野にとって映画主演は『ジーン・ワルツ』(2011年)以来、10年ぶり。「あぁもうそんなに、もう10個も歳をとったんだな〜と。この10年で私にも子供が生まれて、今回母親役をいただきました。原作を読んだときに『これは世の中のお母さん全員が重ねてしまう役だな』と思いましたね」としみじみ。
クランクイン直前にコロナ禍となり「もしかしたら映画無くなっちゃうかなと思いました。ただその間、自分も子供と向き合う時間が作れて、撮影に臨めた。そういう意味では、運命的なタイミングでの出会いだと思っています」と話した。
神奈川県在住の仕事復帰を目指す43歳のフリーライターの石橋留美子(菅野)、大阪府在住の30歳のシングルマザーで息子を愛情深く育てながら懸命に生きる石橋加奈(高畑)、静岡県で優しい夫と自慢の優等生の息子に囲まれ幸せそうに暮らす36歳の専業主婦の石橋あすみ(尾野)、同じ「ユウ」という名前の小学5年生の10歳の息子を育てる“3人の母親”たちの物語が描かれる。
「以前は親子が歩いている姿を見て、ほのぼのするなと思っていた」という菅野だが、実際に母親となると「違う、ほのぼのする時間は一日のほんのわずか」と実感。続けて「こんなに命を育むことは大変なのに“できて当たり前”みたいに思われている。『子どもが生まれたんだから母親、父親になれて当然でしょ?』って。実際にこんなに大変ですごいことをしているのに誰にも褒められない。『なんてヒドイんだ! つらいな!』って思いました」と胸の内を赤裸々に語った。
それでも最後には「私は子どもが2人いるんですけど、この子達がいたからあった出会いもすごくありました」と感謝の気持ちを述べていた。
同じく母親役を務めた高畑は「小さい子にも見てほしいし、女性にも見てほしいし、男性にも見てほしいです」とアピール。尾野も「こういう時期ですのでどうなるか分かりません。でも私たちは、映画館でこの親子を見てもらいたく心を込めて、力いっぱいに作りました。いつかちゃんと皆さんが楽しんで映画館に来れるよう、心から祈っています」と呼びかけていた。
舞台あいさつにはそのほか、子役の柴崎楓雅(13)、外川燎(12)、阿久津慶人(10)、瀬々監督が出席した。
2021-05-05 03:35:00Z
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