Wednesday, May 12, 2021

ファイザーワクチン 変異株に効果 接種の9割に抗体 横浜市立大 - 産経ニュース

ファイザー製新型コロナウイルスワクチンの入った瓶
ファイザー製新型コロナウイルスワクチンの入った瓶

 横浜市立大の研究チームは12日、米製薬大手ファイザーの新型コロナウイルスワクチンを2回接種した日本人105人のうち約9割が、従来株と英国型や南アフリカ型など7種の変異株に対する抗体を持っていたとする研究結果を発表した。チームは「現在の変異株に対しては既存ワクチンでかなりの部分が対応できる可能性がある」としている。

 研究は、国内で主流になりつつある英国型やワクチン効果の低減が懸念されている南ア型のほか、最近問題になっているインド由来の変異株など7種の変異株について調査。これまでに新型コロナ感染歴のないワクチン接種者105人について血液を採取し、それぞれの変異株を無毒化する「中和抗体」ができているかどうかを調べた。

 その結果、2回接種した場合、99%の人で従来株に対する中和抗体を確認。変異株については、英国型とブラジル型は94%、南ア型は90%、インド由来の変異株は97%など、7種全てで90%以上の人が中和抗体を持っていた。また、89%の人が従来株と変異株すべてに対し中和抗体を持っていたことが判明したという。

 ただ、中和抗体のでき方には個人差が大きく、1回目の接種の直後は人によっては変異株に対する抗体が作られない場合があった。

 研究チームの山中竹春教授は「9割以上が中和抗体を持っていたことは、極めて集団免疫に対して希望が持てる結果だ」とする一方、「今後さらに変異が入ったウイルス株が出現した場合、既存ワクチンが効かなくなる可能性がある。新たな変異株に対する効果を素早く調べ、危険であれば監視を強めていく対策が重要だ」と指摘している。

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