
14日開かれた大阪府の対策本部会議では、変異ウイルス感染者の年代や重症化するまでの日数をまとめた最新のデータが公表され、第3波の感染者と比べて50代までの重症患者の割合が高く、重症化するまでの期間が1日から2日ほど短いことが示されました。
大阪府は、▽去年10月10日からことし2月28日までの期間を「第3波」として、この期間の感染者全体と、▽今月13日までに見つかった変異ウイルスの感染者全体について、重症者の割合などを調べました。
それによりますと、▼すべての年代でみると重症者の割合は、▽第3波では、感染者全体の3.2%だったのに対して、▽変異ウイルスの感染者では4.9%となり、特に、▼60歳以上の感染者の中で、重症者が占める割合は▽第3波では8.8%だったのに対して、▽変異ウイルスの感染者では18.6%と高くなっています。
また、重症患者の中で50代までが占める割合は、▽第3波では、17.5%だったのに対して▽変異ウイルスの感染者では37.9%と割合が高くなっています。
発症から重症化するまでの日数は▼すべての年代で見ると、▽第3波では8日だったのが▽変異ウイルスでは6.5日、▼60代以上で見ると、▽第3波では8日だったのが▽変異ウイルスでは6日となり変異ウイルスの方が短期間で重症化する傾向がわかりました。
大阪府は、「現時点では変異株の感染者の母数が少ないため、従来株との単純比較は難しいが、重症化率は従来株と比べて高い傾向だ」と分析しています。
【変異ウイルスの割合は8割超】。
14日開かれた大阪府の対策本部会議では変異ウイルスの検査結果も報告されました。
大阪府は、変異した新型コロナウイルスがどれくらい広がっているか実態を調べるためことし1月からスクリーニング検査を行っています。
14日の会議では直近の検査となる今月9日から11日までの3日間の結果が報告されました。
それによりますと、この期間の新規感染者2561人のおよそ2割、535人分の検体を調べたところ、443人、率にして82.8%が変異ウイルスだったということです。
府の検査では▼先月25日までの1週間は43.2%、▼今月1日までの1週間は67.8%、▼今月8日までの1週間は78.5%となっていて、変異ウイルスの割合が徐々に高まっています。
【変異ウイルス感染者10歳未満で急増】。
14日開かれた大阪府の対策本部会議では、変異ウイルスの感染者を年代別に分析した結果が報告されました。
府が今月13日までの変異ウイルスの感染者を年代で調べたところ、▼30代までの割合がおよそ6割(57.2%)を占め、このうち▼20代が全体の4分の1(25.7%)で、▼10代が12.9%、▼10歳未満が6%となっていて、若い世代に多い傾向がみられます。
去年10月10日からことし2月末までの第3波では、▼30代以下は感染者全体の45.6%で、このうち、▼20代は22.2%、▼10代は7.3%、▼10歳未満は2.7%です。
第3波と比べても変異ウイルスへの感染は若い世代に多い傾向がみられ、特に、これまでは割合が低かった10歳未満では2倍以上、増加しています。
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