5月16日、日本郵便のサービス「レターパックプラス」の郵便物がボロボロの状態で郵便受けに入っていたとするツイートが話題になりました。
レターパックプラスの利用条件には「万一配送途中に事故があった場合でも、損害賠償は行いません」と記載があり、今回のケースでもツイート投稿者に補償は行われませんでした。
一方で同サービスは宅配便のように郵便物を手渡しすることを売りとしており、説明文にも「対面でお届けし、受領印または署名をいただきます」と記載があります。郵便局の過失が明らかな場合でも、“事故”として処理され損害賠償は行われないのでしょうか? 日本郵便に取材しました。
雨に濡れ、破損した状態で郵便受けに入っていたレターパックプラスの郵便物。受取人であったツイート投稿者は郵便局に問い合わせましたが、損害賠償は行われませんでした。
ツイート投稿者によれば、地区の郵便局も配達員の過失は認めており「配達員には指導するし、懲戒処分を受けてもらう」と説明は受けたものの、それでも賠償はできないの一点張りだったといいます。
本件について日本郵便にコメントを求めたところ、以下のような回答を得られました。
「レターパックプラスは、受領印をいただき、直接受取人様にお渡しするサービスです」
「この度、不適正なお取扱いしたことで、お客様に多大なご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ありません。取り扱った郵便局の対応・事実関係を詳細に確認の上、受取人様に対して誠実・丁寧に対応させていただくとともに、こうしたことが発生することのないよう、社員指導を徹底してまいります」
また「受領印を頂かずに郵便受けに投函することは誤った取扱いです」と述べ、社内で事実確認を行ったうえで改めて対応を検討するとしています。
「今回の事案については、(1)本来、受領印を頂き、直接受取人様にお渡しするレターパックプラスを、受領印を頂かずに郵便受けに投函したこと、(2)当該レターパックを雨に濡らしてしまい、投函の際にき損するなど、弊社の配達担当者の取扱いが不適正でした」
「レターパックプラスは、一般的に、損害賠償の対象外のサービスです。ただし、今回の事案については、本来的な取扱いを行わずにお客様に多大なご迷惑をおかけしていることから、当該局における対応・事実関係をよく確認の上、受取人様に対して誠実・丁寧に対応させていただきます」
ツイートは4万リツイート以上拡散され、同様の被害を報告するリプライも寄せられています。投稿者は編集部の取材に「もし郵便局側の過失も保証しない場合、何をもってレターパックの質を保証しているのか」と疑問を呈しました。
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2020-05-22 01:00:00Z
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