お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太が、27日深夜放送のTBSラジオ『水曜JUNK 山里亮太の不毛な議論』(毎週水曜 深1:00)に出演。自身がスタジオメンバーとして出演する、恋愛リアリティー番組『テラスハウス』に出演していた女子プロレスラー・木村花さん(享年22)が23日に亡くなったことを受けて「本当にショックです。ひたすら残念です。悲しいです」と追悼した。
番組冒頭で、山里は今回の訃報について触れ「みなさんと同じところまでしか知らないです。それが合っているかどうかわからない中で、何かを発するというのは、誰かを傷つけてしまうかもしれない」と報道を知った直後の心境を吐露。「何をするべきなのか、これから何を考えるべきか、何していくべきかっていうことを、これからずっと一生かけて考え続けていこうと思っています」と語った。
27日夜には『テラスハウス』の公式サイトおよびツイッターが更新され、現在放送中の『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』について、制作を中止することを発表。「この度、番組に出演されていた、木村花さんがご逝去された事について、改めてお悔やみ申し上げます。またご遺族の方々にも深く哀悼の意を表します」とのコメントを寄せていた。
山里は時折声をつまらせながら、現時点の情報をもとに自身の考えを話していった。山里の語りを通して、その意図は伝わってくるが、今回のことを受けて、今後の誹謗中傷への向き合い方などが提案されていたので、言葉の要旨をまとめたものを以下に掲載する。番組の様子は放送後1週間以内は「radiko」で聞くことができる。
■山里亮太コメント要旨
大半のリスナーが知っていることと思いますけど、私も関わらせてもらっている、テラスハウスの方で木村花さんの訃報がありまして、本当にショックです。謹んでお悔やみ申し上げます。ひたすら残念です。悲しいです。
僕もみなさんと同じところまでしか知らないです。それが合っているかどうかわからない中で、何かを発するというのは、誰かを傷つけてしまうかもしれない。初めて情報を聞いて、もう本当に何か真っ白になってしまって、何を言ったらいいのかって、とことん悲しかったけど、それをオレが言っていいのかとか。
現時点で、ニュースとかで言われている情報の中では(木村さんの)とてつもない苦悩に気づけなかった。なんでだろう、なにかできることはなかったかなと。僕はずっと芸能の世界で、たくさんの誹謗中傷というものを受けてきたので、自分の体の中に傷跡としてわかっている方の人間だったのに、それに気づかずに何もできなかったことは、もっともっと考えるべきじゃないか。
かといって、自分の未熟さで発信することの難しさ。伝わり方が自分の中で難しくて。SNSに関しても、最初に今回のことについてお話して、その後にどう触れていいかわからない中で、リスナーであったり、僕のことを見ている人が心配の言葉をかけてくださって。日常をもう1回SNSでつぶやくことで、心配とかを解消するように役に立つのかなと思って、日常をつぶやきました。そうすることでよかったという反面、不快に思われる人もいる。
SNSって、それぞれ向き合い方がバラバラなんで、答えが出せないと思うんですね。難しいことなので。今回のことを受けて、自分がメディア・SNSに関わらせていただく人間で、いち視聴者として、何をするべきなのか、これから何を考えるべきか、何していくべきかっていうことを、これからずっと一生かけて考え続けていこうと思っています。やっぱり、難しいことなんだけど、言葉をお仕事としてさせていただく人間として、これからずっとずっと考え続けていくって思っています。
本当に、僕もSNSでバンバン攻撃される時期があって(そういった攻撃に)悩むっていう人もいると思うんですけど、僕のその時の解決策なんてここで言っても…。もし、今悩んでいる人がいたらっていうことですけど、僕は不毛チームのグループLINEとかに立ち寄って、言葉を発する元気がなくても、そこになにか(言葉を)入れたら、状況を考えたスタッフが自分の方を見ていることで2〜3やり取りしてくれることで、楽しい人たちと交換しているだけで、少し嫌な刃がパッと消えていくっていう感覚があって。
あとは、何も言わず親とかに電話したりとか。結婚させてもらっているので、奥さんに話を聞いてもらうなり、植物を見たりするだけでもよくて。一番いいのは見ないっていう。こんなにも防御になるんだって気づきましたね。本当に自分の好きなことに目・耳を傾けるっていうことで、シンプルに、雑音・悪口はかき消されるんだなって。
ここで言うのはあれですけど、オレはラジオでした。(今回の訃報が)本当に悲しくて、本当に残念で、アンタッチャブルさんの『JUNKアンタッチャブルのシカゴマンゴ 最終回スペシャル』を聞いたんですよ。その時にめちゃくちゃ心が落ち着いたんですよ。もちろん、もっといろんなことを思う人たちはいっぱいいて、オレが悲しいっていう権利はないっていうくらい、悲しい思いをしている人がたくさんいる中で、すごいラジオのブースの中でしゃべっているアンタッチャブルのお2人のコメント。10年ぶりに帰ってきたことを喜んでいるラジオリスナー。このラジオの中ですごい幸せそうな雰囲気が、目とか心を悪口とかに釘付けになっているのを、耳を強制的に引っ張ってくれて、そっちについていったら、何も見なくてよくなって、すごい救われたっていうか。
違うかもしれないけど、救われたんです。その時になんて楽しいラジオなんだ、空間なんだって思って。面白いラジオをやる人ってすげーなと。『シカゴマンゴ』の最終回に感じた恩というか。こういう風な気持ちになる人間が僕以外にいたと思うんです。その時に、ラジオでしゃべらせてもらうことって、すげーことなんだなと。この時間まで起きていて、いろんな嫌な気持ちがあって、運命的にこのラジオに傾けた人が、嫌なものから目を背け続けるものになったらいいなと。そういう場所になれるようにやっていくことが精いっぱいのことなのかなと。僕は一生思っています。ずっとずっと悩みながらいきますし、考え続けます。改めて、木村花さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
2020-05-27 16:32:46Z
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