Thursday, April 1, 2021

大阪府「まん延防止」適用で大阪市内の時短要請は夜8時までに|NHK 関西のニュース - nhk.or.jp

新型コロナウイルスの感染の再拡大を受けて、政府は「まん延防止等重点措置」を、今月5日から1か月間、大阪府や兵庫県などに適用することを決定しました。
大阪府は1日夜、対策本部会議を開き、大阪市を重点措置の対象地域としたうえで、措置の期間中、市内の飲食店などを対象に営業時間を夜8時までとするよう要請することなどを決めました。

政府は、総理大臣官邸で、新型コロナウイルス対策本部を開き、「まん延防止等重点措置」を、今月5日から来月5日までの1か月間、大阪府、兵庫県、宮城県の3府県に適用することを決定しました。
これを受けて大阪府は、1日午後7時すぎから対策本部会議を開き、吉村知事は、「特に大阪市内で若者を中心に、ここ1週間で、これまでにない速度で感染が拡大している。より強い対策を実行していく必要がある」と述べました。
そして、会議では、感染が急拡大している大阪市の全域を重点措置の対象地域としたうえで、措置の期間中、市内の飲食店などを対象に、現在、夜9時までとしている営業時間の短縮要請を1時間早め、夜8時までとするよう改めて要請することを決めました。
また、大阪府内のすべての飲食店などに対し、▼会食する際のマスク着用を客に周知することや、▼正当な理由がなく着用に応じない客の入場を禁止すること、▼店内にアクリル板や二酸化炭素の濃度を測定するセンサーを設置すること、▼カラオケ設備の利用の自粛などを要請します。
さらに、府民に対しては、▼4人以下でのマスク会食の徹底や、▼少しでも症状がある場合は早めに検査を受けること、▼時短要請の上限時間以降、飲食店などにみだりに出入りしないこと、▼歓送迎会や宴会を伴う花見は控えること、▼大阪市内での不要不急の外出や移動の自粛、▼大阪府外への不要不急の外出や移動の自粛を求めることも決めました。

【専門家“変異株が加速”】。
1日に開かれた大阪府の新型コロナウイルスの対策本部会議で、府の専門家会議の座長で、大阪健康安全基盤研究所の朝野和典 理事長は、「急激な感染者の増加は春休みや卒業に伴う若い世代の活動の活発化や活動する範囲の拡大がきっかけで、それに加えて関西で変異株の割合が高まっていることが感染者が増加する勢いを加速させていると考えられる」と分析しています。

【知事 飲食店を個別見回りの方針】。
大阪府の対策本部会議のあと、吉村知事は、記者団に対し、「大阪市域で若い世代を中心に感染がこれまでにない急拡大をしていて、この傾向はしばらく続くものと予想されるため、重点措置のエリアに大阪市を指定した。府民や事業者には、会議で決定した措置への協力をお願いしたい」と述べました。
そのうえで、実効性を確保するため、重点措置が適用される今月5日から来月5日までの期間、大阪市内のおよそ5万軒の飲食店などに対し、府が求めている感染対策を講じているか、個別に見回りを行う方針を示しました。
そして、十分な対策をとっている店には「ゴールドステッカー」を発行したうえで、今後、優先的に支援を行う考えを示しました。
また、吉村知事は、大阪市以外の地域の飲食店などについても、今月21日の期限で出している、営業時間を夜9時までとする時短要請を、重点措置の期間である来月5日まで延長する考えを示しました。

【大阪市内飲食店等への要請】。
大阪市内の施設への要請内容は次のとおりです。
<飲食店等への要請>。
▼居酒屋を含む飲食店や、▼宅配やテイクアウトサービスを除く喫茶店等、それに、▼飲食店としての営業許可を受けているバーやカラオケボックス等に対しては、▽営業時間は午前5時から午後8時まで、▽酒類の提供は午前11時から午後7時までとします。
また、▽利用者にマスク会食を周知し、正当な理由がないのに応じない利用者の入場を禁止することや、▽アクリル板の設置などを要請しています。
こうした要請に事業者が応じない場合には「命令」することができ、必要な範囲で立ち入り検査などを行うこともできます。
正当な理由がなく「命令」に応じない事業者や、立ち入り検査を拒否した事業者への罰則は、20万円以下の過料となっています。
このほか、▽換気の必要性を推し量れるよう二酸化炭素の濃度を測定するセンサーの設置や、▽業種別のガイドラインの順守を呼びかけます。
<その他施設に協力依頼>。
また、大阪市内の運動施設や遊技場、劇場、映画館、集会場、博物館、図書館、ホテル、旅館、遊興施設などに対しては、市内の飲食店などと同様に営業時間や酒類の提供時間を短縮するよう協力を求めます。
<要請や協力依頼の期間>。
こうした要請や協力依頼の期間は、今月5日から来月5日までの1か月間です。

【飲食店等の見回り調査も】。
大阪府は、飲食店などに今回の要請をしっかり守ってもらいたいとして、実際に店舗を回って働きかけることにしています。
大阪府によりますと、関係機関とも連携して「見守り隊」をつくり、大阪市内のすべての飲食店などを回りたいとしています。
そのうえで、▽マスク会食の徹底や▽アクリル板の設置などの要請が守られていない場合には、改めるよう働きかけるということです。

【大阪市外の飲食店等への要請】。
また、大阪市以外の飲食店などに対しては、営業時間や酒類の提供時間はこれまでと同様に▽営業時間は午後9時まで、▽酒類の提供は午後8時半までとします。
▽マスク会食の周知やアクリル板の設置などにも協力を求めることにしており、こうした要請の期間は今月5日から来月5日までです。

【府民への呼びかけ】。
大阪府が、今月5日から来月5日にかけて行う府民への呼びかけは次のとおりです。
▽会食は4人以下とし、食べたり飲んだりするとき以外はマスクを着用する「マスク会食」を徹底すること。
▽少しでも症状がある場合は早めに検査を受診すること。
▽短縮要請した営業時間が過ぎたあとに、飲食店などにみだりに出入りしないことを求めています。
また、▽歓送迎会や宴会を伴う花見は控えることや、▽大阪市内での不要不急の外出や大阪府外への不要不急の外出の自粛を、呼びかけています。

【イベントは上限5000人】。
大阪府内で開催されるイベントについては、今月5日から来月5日まで参加者は5000人以下とします。
このうち、ロックコンサートやスポーツイベントなどの大声での声援や歓声が想定されるイベントは会場の収容率を50パーセント以内にするよう要請しています。

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