
いま、「美人画」が密かなブームになっているのをご存知でしょうか? より正確に言えば、密かではなく50年ぶりとも言われる大きなブームの兆しを見せているのです。書店にはコーナーが作られ、数多く出版された画集やムックの売れ行きも好調です。
そのブームの立役者であり、人気を牽引しているのが日本画家の池永康晟さん。まずは池永さんの作品をご覧いただきましょう。衣装の柄まで細密に描かれた若い女性たちの表情は、どれも強い感情を表さず何か心に秘めたように思わせぶりです。見ている側からすると近づけそうで近づけない、その微妙な距離感のもどかしさが、逆に女性の神秘的な魅力を掻き立て、強い印象を与えます。
いま、池永さんの作品は描き上げるそばから買い手が決まってしまうほどの人気です。2016年のアートフェア東京では、開場を待つ長蛇の列ができて関係者を慌てさせたほど。同年には、秋元康さんに頼まれてAKB横山由依さんの初ソロ写真集に、本人の絵を描き下ろしたことでも大きな反響を呼びました。そんな池永さんに、いまの美人画ブームについて伺ってみました。
女性は一番身近なのに、一番思い通りにならない存在
「いま美人画がブームになっている理由のひとつには、グラビアの“幻想”が終わったことがあると思います。アイドルや女優はインターネットやSNSで自ら情報発信するようになり、ベールに包まれていた彼女たちの私生活が簡単にわかる時代になった。CMに出ているあの美女は一体誰だ?とグラビアで想像を膨らませた時代は終わったんです」(池永さん。以下同)
池永さんが生まれたのは、ちょうどグラビア雑誌が出はじめた1960年代。生活様式の変化で和服美人が消えたこともあり、美人画は衰退の一途をたどります。
「アイドル誌の『平凡』や『明星』が創刊され、篠山紀信が現れ、それまでの美人画にグラビアが取って替わります。若い画家たちの間では、“今どき人物を描くなんて”という風潮があったし、私自身も和服に日本髪でうなじを見せて、しなを作るといった、すでに過去となった美人画のデザインには共感はできませんでしたね」
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