現代の「ファラオ」（古代エジプトの王）と称されたエジプトのムバラク元大統領が25日、死去した。政権末期は腐敗が目立ち、2011年の中東民主化要求運動「アラブの春」で失脚した。一方で親欧米路線を維持して一定の経済成長を成し遂げ、約30年間にわたって安定した社会を築いた功績も小さくない。「私への評価は歴史が下す」。11年2月の反政府デモの最中、国民に見限られた状況下でもそう強気に訴えたムバラク氏。エジプトは今後も、長期独裁を敷いたムバラク氏の「光と影」の清算に向き合うことになる。
記者が初めてエジプトを訪れたのは1993年。当時、首都カイロや遺跡都市ルクソール、リゾート地ハルガダなど国内はどこも驚くほどの観光客でにぎわっていた。91年の湾岸戦争が終わり、ヨルダンなどの反対を押し切って米国のイラク攻撃を支持したムバラク政権が欧米からの支援を受け、経済成長を軌道に乗せ始めた頃だった。
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February 25, 2020 at 07:17PM
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現代の「ファラオ」の死 強権がもたらした安定 ムバラク氏、国民に見限られても「私への評価は歴史が下す」 - 毎日新聞 - 毎日新聞
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