兵庫県姫路市の小学校で、特別支援学級の担任をしていた39歳の男性教諭がクラスの児童に対し、「生きる価値がない」などと日常的に暴言をはいたり体罰を繰り返したりしていたとして懲戒免職の処分を受けました。
懲戒免職となったのは、兵庫県姫路市の市立城陽小学校に勤める籔田侑亮教諭(39)です。
県教育委員会によりますと教諭は、障害のある児童が通う特別支援学級の担任となった平成30年4月からことし6月までの3年あまりの間に、6人の児童に対してあわせて34件の暴言や体罰を繰り返していたということです。
この中には、登校時、かばんをしまうなどの支度をしなかった児童に「生きる価値なし。早く転校しろ」などと暴言をあびせたり、別の日には「死ぬしかないやろ」などの暴言をはき、児童が泣きながら「もう学校やめる」と言うと、「ほんまに絶対やめろよ」などと迫ったりしたこともあったということです。
さらに、足をかけて体を倒し、覆いかぶさったり、プールの授業中、児童の頭を押さえつけて無理やり水面につけるなどの体罰も日常的に行っていたとしています。
調査に対し、教諭は事実を認め、「なかなか指導がうまくいかず、怒りにまかせてやってしまった。子どもの心を傷つけ、心から反省している」と話しているということです。
県教委は「人権意識が著しく欠けた悪質な体罰や暴言を常習的に行い、同僚に口止めもするなど著しい非行だ」として、教諭を21日付けで懲戒免職の処分としました。
県教育委員会の稲次一彦・教職員課長は「もっと早く気がつき、担任を外すなどの対応をすべきだった。被害にあった児童に心からおわびをし、また学校や市教委を厳しく指導していきたい」と謝罪しました。
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