同映画は、全員失業中の貧しい一家とIT企業を経営する裕福な社長一家という相反する2つの家族の出会いから想像を遥かに超える展開へと加速していく物語。『第72回カンヌ国際映画祭』でも最高賞のパルムドールを受賞しており、映画界の頂点のダブル受賞は64年ぶりの快挙となった。
メガホンをとったポン監督は「賞を目標に映画を制作したわけではないので。受賞したことは喜ばしく光栄だが、各国の観客の皆様、日本など、各国の観客も熱く反応してくれたので何よりうれしく思っています」と感謝していた。本作で一家の父親役を務めたソンは「お互いの国の作品に関心を持ち、声援を送る。2000年代初期の状態が戻ってくればいいなと思う。お互いの文化に対する共感が持てればいい」と日韓の友好を訴えた。
カンヌと米アカデミー、どっちがうれしかったか聞かれたソンは、「カンヌもアカデミー賞もうれしいことではありました。カンヌでは初めて賞をもらったこともあり、監督の胸元を何度も叩いてしまった。それで(骨に)ひびが入ったと聞いたので、アカデミー賞ではできるだけ首元をつかむなどして、胸をさけた」と語り、会場の笑いを誘っていた。
映画を制作する上で心がけていることについて質問が及ぶと、ポン監督は「自分で言うのはとても恥ずかしいが、自分の作品がクラシックになってほしいという妄想を持っています。クラシックになるということは、つまりその映画が時間や歳月を乗り越えていったということになる。黒澤明監督の七人の侍などを作りたという思いがあるが…、これは妄想ですよね(笑)」と語った。
日本の映画界をどう思うか聞かれると、「個人的に、日本には親しくさせていただいている監督が多くいる。日本は長い映画の歴史、伝統を持っている。優れた歴史的な監督がいる日本、という第一印象を持っている」と賛辞を送った。好きな監督に今村昌平監督をはじめ、黒澤明、阪本順治、是枝裕和ら各監督を挙げた。
2020-02-23 08:40:00Z
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