
普及率“100%”のアプリ 「北京健康宝」とは
世界一人口の多い国とされる中国だが、日々の新型コロナウイルスの感染者は日本より圧倒的に少ない。それを可能にしているのが中国の徹底した個人情報の管理だ。 その中核がスマホのアプリを最大限に活用した健康コードと呼ばれるシステムだ。外国人の場合はパスポートの写真ページを添付するなど必要な個人情報を登録した上で、その人物が新型コロナウイルスに感染している危険性がどの程度あるのかを判定する。健康コードは地方政府によって管理されており、省ごとに異なる。 北京市の場合は「北京健康宝」というアプリになる。アプリ内で判定の基準は明確に表示されていないが、行動履歴のデータを元に感染者との濃厚接触の可能性や感染が拡大している地域への出入りなどを確認しているとみられる。特筆すべきはこのアプリの普及率がほぼ100%ということだ。 現在、中国ではあらゆる場所の入り口にQRコードが置かれていて、これをスマホでスキャンしなければ入り口に立っている係員に入場を拒否される。スキャン後、アプリ上で緑色、黄色、赤色の3色が表示されるのだが何色が表示されるのかが重要になる。緑色は異常なし、黄色は自宅隔離対象者、赤色は集中隔離対象者となっていて、緑色が表示されなければ中には入ることができない。 中国ではこのアプリを登録していなければ公共交通機関はもちろん、ホテルやショッピングモール、マンションの敷地内など大型施設も利用できない。個人営業の小さな店舗にも入れないし、個人タクシーにも乗れない。事実上の「通行手形」のようなもので、健康コードがないと身動きができない。これ無しには生活できないからこそ、普及率が100%近くなるのだ。
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