
「留意」という言葉を使ったことはありますか。「注意する」「心に留める」という意味で、ビジネスシーンでもよく使われる言葉のひとつです。「注意」と意味合いが似ていますが、厳密には異なります。この言葉の意味や使い方を正しく理解して使えているかどうか、例文なども踏まえてチェックしてみてください。
「留意」とは
ビジネスシーンにおいて、「留意」という言葉はよく使われています。さまざまな場面で使える便利な言葉なので、使っている人は多いのではないでしょうか。しかし、中には誤った使い方をしている人がいるかもしれません。まずは留意の正しい意味を理解しましょう。
「留意」の意味
留意は「心に留めておく」という意味をもっています。「留」という言葉は、「場所や状態にとどめる」という意味があり、「意」は「思い」といった意味をもっています。ビジネスシーンでは、期限や指示を促す会話などで重宝します。
「留意」と「注意」の違い
「注意」という言葉との違いについて触れておきます。「注意」と「留意」は類語関係にありますが、留意は「心に留めておく」というニュアンスを含んでいる一方で、注意は「気を配る」や「警戒する」という意味合いがあります。
留意は、注意ほど神経を集中させるわけではなく、記憶の片隅に留めておく程度の気持ちを表します。注意は、より危機的な状況において用いると認識しておけば使いやすいでしょう。これらの用語を使い分けられるようになれば、相手に誤解を与えることもなくなります。
「留意」の類語
「留意」の類語表現を覚えれば、ビジネスメールや会話における表現の幅が広がっていきます。また、意味を把握しておくと相手が「留意」の類語を使ってきたときに反応できます。
念頭に置く
「念頭に置く」は、「心に留めておくこと」を意味し、「留意」と同様の意味合いをもっています。以下のような表現が可能です。
システム障害が起きる可能性を念頭に置いて、準備しておく必要がある
配慮
「配慮」とは、「心遣いをすること」です。「留意」よりも、相手を思いやって気遣うという意味合いが強いフレーズです。
ご配慮いただきありがとうございます
住民と環境に配慮した事業計画を立てます
お忙しいところ、ご配慮いただきありがとうございます
用心
「用心」とは、「万一の事態に備えて気をつけること」です。何か問題が生じたときのために前もって準備しておくことを指します。「留意」よりも、よりリスクに備える意味合いが込められたフレーズです。
プレゼン当日に向けて、風邪をひかないよう用心する
クレームへの電話対応は、くれぐれも用心してください
「留意」の使い方
「留意」は、さまざまなビジネスシーンで使える便利な用語です。「留意する」、「ご留意ください」、「留意点・留意事項」は使いやすいので、使い方と例文を覚えてしまうと便利です。ここでは、それぞれのフレーズの具体的な使い方と例文を紹介します。
「留意」を使うシーン
「留意」は、ビジネスシーンにおいては「心に留めておく」という意味で使われることが多い言葉です。今起こっている問題に対処するというわけではなく、これから起きそうな問題に対して気に留めるという意味で使われます。
ビジネスシーンでは便利な言葉ですが、プライベートの日常会話ではあまり使う機会はないでしょう。どちらかというと、「気に留める」「気にかける」などといった表現のほうが汎用性が高いです。
誤った使い方
「留意」を使うときには、以下の2点に注意しましょう。
具体的な行動には基本的に使わない
例えば、「メールを誤送信をしないよう、細心の留意を払ってください」や「その道は段差があるのでご留意ください」とするのは不自然です。具体的なリスクに対応する場合には、「注意」が適しています。そのため、「留意」はより抽象的な行為に対して使うと便利な表現だと覚えておきましょう。
目上の人に使う際は要注意
また、上の人に対して「留意」を使うときも注意が必要です。上司や顧客に「留意」は使えますが、内容によっては失礼に値します。
例えば、資料を上司に渡す際に「ご留意ください」と伝えると、相手は不快に感じるかもしれません。このような場合は、単に「ご確認ください」と伝えたほうが自然で失礼にあたらないでしょう。
「留意」の例文
留意する
「留意」には「留意します」「留意する」などといった使い方があります。例えば、「ミスしないように留意する」という言い回しはビジネスシーンで使われることの多い表現です。そのほかに、「顧客の依頼内容に留意しつつ仕事する」といった使い方も可能です。「留意」はあくまで気に留めるという意味です。「注意する」という言い回しにすると、より緊迫感のある印象になります。
期限を守って納品できるよう留意する
指示内容を見落とさないよう留意する
ご留意ください
「ご留意ください」というフレーズはよく耳にするかもしれません。自分に対してではなく、相手に対して留意してほしいときは「ご留意ください」という使い方をします。「ご留意」というのは留意の丁寧な表現方法で、上司や顧客に対して使うことがあるかもしれません。
しかし安易に「ご留意ください」を上司に使うと、失礼にあたる可能性もあるため慎重に使うことが大切です。なぜなら、相手に何かを要求する意味合いをもっているからです。目上の人に使用するときは、「ご留意くださいますようお願い致します」などのように、語尾の言い回しに工夫するようにしましょう。「ご留意ください」は会話だけではなくビジネスメールの中でも使える表現です。
寒さの厳しい日が続きますので、くれぐれもお身体にはご留意ください
当日のスケジュールによっては、時間変更の可能性がある点を予めご留意いただけますようお願い申し上げます
留意点・留意事項
留意点・留意事項というフレーズもよく使われます。気をつけてほしいポイントを羅列する場合に使われる表現です。「注意点」よりも、「留意点」のほうが柔らかい印象があります。とくにビジネスシーンでは、目上の人に気をつけてほしいことを伝える場合に便利です。
プロジェクトに向けた留意点を確認する
お客様対応の留意事項はこちらです
「留意」の英語表現
海外の企業とメールでやりとりしたり直接コミュニケーションをとったりする場合に、以下のようなフレーズを覚えておくと便利です。
ご留意ください
「ご留意ください」という表現は、「Please note that~」を使います。「Please take notice that~」という フレーズも同様の意味を指しています。
Please note that we will not be able to help you if you visit us without any appointment.
(アポなしでご来社いただいても対応できませんのでご留意ください)
Please take notice that your manuscript must be in our hands by March 31.
(原稿を3月31日までに必ずお送りくださるようご留意ください)
留意点・留意事項
「留意点」と「留意事項」の英語表現も押さえておきましょう。さまざまな英文の中に組み込めます。
Points to consider(留意点)
Points of attention(留意事項)
「留意」は丁寧な印象を与えられる言葉
「留意」という言葉の意味を正しく理解し、適切な場面で使えるようにすることが重要です。「注意」との使い分けも意識しましょう。また、「留意」はビジネスシーンでの会話だけではなく、ビジネスメールでも使える言葉です。
類語の意味から使い方まで把握して、幅広い表現ができると快適になります。相手に丁寧な印象を与えられる便利なフレーズなので、上司や顧客とのコミュニケーションをより円滑にするためにも使ってみてはいかがでしょうか。
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