土着の風俗が色濃く残る約100年前の九州の山里という、劇団ではおなじみの世界観で、共同体に降りかかる災厄があぶり出す社会のひずみを問い直す。示唆に満ちる現代の寓話(ぐうわ)だ。サジキドウジ作、東憲司演出。
昨年、劇団創立20周年を迎えた。“本拠地”としてきた旧劇場の老朽化のため、同じ敷地内に誕生した新劇場のお披露目公演でもある。
丸太を高く組み上げた劇団員ら手作りの装置(塵芥美術)に咲き乱れる赤い彼岸花が鮮烈だ。物語では、不吉なことが続く本不知火村に咲くこの花が争いの火種となる。
からの記事と詳細 ( 劇評 演劇 劇団桟敷童子「花トナレ」 災厄巡る現代の寓話=評・濱田元子 - 毎日新聞 )
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