12月28日。大阪・関西将棋会館においてA級順位戦6回戦▲三浦弘行九段(46歳)-△斎藤慎太郎八段(27歳)戦がおこなわれました。
10時に始まった対局は21時41分に終局。結果は76手で斎藤八段の勝ちとなりました。
斎藤八段はこれで5勝1敗。名人挑戦権争い、単独トップの位置をキープしました。
敗れた三浦九段は1勝5敗。A級20期なるかは、年明けの3戦にかかります。
斎藤八段、依然リーグトップ
前節5回戦。斎藤八段は豊島竜王に敗れ、初黒星を喫しています。
その豊島竜王は6回戦、羽生善治九段に劇的な勝利を収め、星を伸ばしています。
現在2敗は豊島竜王と広瀬章人八段。本局でもし斎藤八段が敗れると、その両者と並ぶことになります。
一方の三浦九段は前節で糸谷八段に勝って今期初白星をあげました。しかし依然苦しい星取り。残留を目指しての戦いです。
三浦九段と斎藤八段の過去の対戦成績は三浦4勝、斎藤2勝。順位戦では初めての対戦となります。
三浦九段先手で戦型は相掛かり。三浦九段が飛車先の歩交換をあえて保留して、後手番の斎藤八段だけが交換する展開となりました。
午後の戦いとなり、三浦九段は角交換から自陣に角を据えます。この打った角がはたらくかどうかが、中盤の大きなポイントです。
中盤は互いに時間を使い合っての難解な駆け引きが続きました。
夜戦に入っても形勢は互角のまま推移していきます。
形勢が動いたのは夜も更けてから。斎藤八段は三浦九段の動きに的確に応じて技をかけさせず、逆にポイントを奪いました。
斎藤八段は三浦陣に角を打ち込んで香を取り、その香を打って飛を召し上げます。自然な順で駒得が広がり、三浦九段は攻防ともに見込みがなくなりました。
76手目、斎藤八段が飛を自陣に打ち込んだのを見て、三浦九段は投了しました。
A級6回戦はこれですべて終了。年明け1月の7回戦、斎藤八段は名人挑戦、三浦九段は残留を目指しての戦いが続きます。
2020-12-28 14:04:08Z
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