Saturday, February 15, 2020

午後8時以降の砲撃に大分県「極めて遺憾」 覚書を確認書に格上げの経緯をないがしろ - 大分合同新聞

 陸上自衛隊日出生台演習場での実弾砲撃訓練で、在沖縄米軍が地元の要請を無視して午後8時以降も砲撃を続けたことについて、県は15日午後、九州防衛局に抗議した。砲撃時間が守られるよう、地元は同防衛局との覚書を確認書に格上げした経緯があるにもかかわらず、米軍はないがしろにした。「信頼関係を崩しかねない。極めて遺憾」として、強く順守を働き掛けるよう文書で申し入れた。

 県は同防衛局の玉越崇志企画部長(46)を県庁に呼び、尾野賢治副知事が要請書を手渡した。
 県と地元3市町(由布、玖珠、九重)でつくる4者協は2017年10月、同防衛局と、砲撃の終了時間を午後8時とする確認書を交わした。それまでの覚書に反して米軍が2回(15年3月、17年3月)にわたって同8時以降の砲撃をしたため、協定書と同等の重みを持たせた。
 要請書は、その確認書に基づき砲撃時間の短縮などを米軍に確実に伝えるよう再三求めてきた―と指摘。「住民の安全安心の観点からも、順守を再度、要請してほしい」と求めた。
 玉越部長は「米側には再三にわたって要請しておりわれわれも大変遺憾。可能な限り夜間訓練の時間を短縮するよう調整する」と述べた。
 報道陣に対し、尾野副知事は「住民の不安解消のために、県と地元3市町は防衛局と協定を結び、さらに具体的事項について確認書まで取り交わしてきた。それが破られたことに対して本当に強い憤りを感じている。許しがたい」と話した。
 同防衛局によると、米軍が14日午後8時を過ぎて砲撃をして間もなく、同防衛局が米軍側の責任者に遺憾の意を伝達。15日以降は地元に配慮するよう要請した。
 米軍側は「地元の懸念は理解しているが夜間訓練は必要だ」と答えたという。
 15日の訓練は午後9時に終了のサイレンが鳴った。同8時以降の砲撃はなかった。訓練を監視している住民グループ「ローカルネット大分・日出生台」によると、この日は午前8時2分に砲撃が始まり、午後7時59分までに61発を確認した。
 米軍訓練は14回目で、12日から21日までを予定している。

○ローカルネット、即時撤収を要請
 在沖縄米軍が午後8時以降に砲撃した問題で、住民グループ「ローカルネット大分・日出生台」は15日、九州防衛局と米軍に対し、訓練部隊の即時撤収などを求める要請文を出した。
 要請文は2通。防衛局には米軍に砲撃終了時間を守らせる具体策を講じることなどを求めた。米軍には「訓練最優先で夜間砲撃を強行しており、容認できない」と即時撤収を要求している。
 日出生台演習場のゲート前(由布市湯布院町川上)で、浦田龍次事務局長(56)が「(砲撃の終了時間を盛り込んだ)確認書では不十分とはっきりした」と話し、防衛局職員に要請文を手渡した。
 日出生台での米軍演習に反対する県各界連絡会も同日、県に要請書を提出。米軍に対し、地元への謝罪や訓練の即時中止などを働き掛けるよう求めている。

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February 16, 2020 at 01:01AM
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