Tuesday, December 1, 2020

葛飾の美容師組合、結婚式を夫婦２組に贈呈桂由美さんがゲスト参加 - 東京新聞

結婚式を挙げた夫婦２組と記念撮影をする桂由美さん（中）＝葛飾区で

　さまざまな理由で結婚式を挙げられなかった夫婦に式をプレゼントする催しが一日、葛飾区のテクノプラザかつしか（青戸七）であった。日本の婚礼にウエディングドレスを根付かせたファッションデザイナー桂由美さんもゲストで駆けつけ、二組の夫婦の新たな門出を見守った。　（加藤健太）

　催しは、地元の美容師組合が「結婚式の素晴らしさを広めたい」と企画して今回が六回目。区内に住む夫婦から募集し、二組を選んだ。桂さんは知人を通じて取り組みを知り、主催者の思いに共感したことで出席が実現した。

　おなじみのターバン姿で登壇した桂さんは「区を挙げて毎年続けているなんてすごい。どうしても出席したかった。思い出の一日になった」とあいさつ。人前式であらためて夫婦の誓いを立てる二組に温かいまなざしを送った。

　徳森英夫さん（５１）、優子さん（４４）夫妻はタキシードとウエディングドレスで登場。結婚した十九年前は英夫さんが海外出張で忙しく、式を挙げられなかった。壇上では、長女ひよりさん（１９）と次女千潤（ちひろ）さん（１５）からサプライズでティアラを贈られ、感激しきりだった。

　戸崎靖広さん（５４）とミチルさん（５１）夫妻は息子二人とともに和装で入場。ミチルさんは「結婚式をしなかったのは私が恥ずかしかったから。でも主人がやりたがっていたので」と応募理由を明かした。

　二組は美容師にヘアメークをしてもらい、家族ら約三十人が見守る前で指輪を交換し、結婚証明書に署名した。青木克徳区長がはかま姿で立会人となり、「これを機に幸せな生活を続けてもらい、百歳を超えるまで元気に過ごして」と祝福した。　

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