Friday, December 25, 2020

中国、簡素な結婚式ラッシュ 延期していたカップル8割以上が「年内挙式」 - SankeiBiz

 中国で結婚ラッシュが起きている。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着き、見合わせていた結婚式を開くカップルが急増したためだ。コロナ禍をきっかけに、メンツを重視して派手さを競う伝統的なスタイルが見直され、簡素で個性的な式が好まれる傾向にある。

 10月上旬、北京市郊外での結婚式。秋の日差しが降り注ぐ大きな木の前で新郎が「愛してます。家の条件(経済状況)はまあまあだから、そんなに苦労して働かなくていいよ」と誓いの言葉を述べると、新婦の関●冉(くんぜん、●=王へんに君)さんは、はにかんだ笑顔で応じた。

 中国でコロナ流行が本格化した今年初めから、関さんは夫と感染状況を見極めながら式の準備を進めてきた。感染予防のため屋外で開くことを決め、招待客も制限した。

 婚礼サービスを扱う企業、婚礼紀の調査では、国慶節(建国記念日)の大型連休(10月1~8日)中に式を挙げたのは60万組を超え、前年の連休に比べ約11%増えた。貴州省の男性は「連休前後に23の結婚式に参加し、4800元(約7万6000円)のご祝儀を渡した」と会員制交流サイト(SNS)につぶやいた。

 コロナで挙式を延期した人の8割以上が年内に開く意向だといい、年末にかけて「結婚ブーム」(中国紙)が続きそうだ。会場やカメラマン、美容スタッフの確保が難しくなり、婚礼の費用は値上がりしているという。

 デジタル化も進み、大半のカップルが会場や衣装選びでオンラインサービスを利用。招待状はSNSで電子版を送るのが主流となりつつある。

 中国の都市部ではホテルの大部屋を貸し切り、テーブルいっぱいに高級料理を並べるのが一般的だったが、「財力比べ」とも呼ばれる婚礼に疑問を抱く若者が増えている。関さんは「大会場では客の顔を見られないまま終わってしまう。それよりも小規模で一人一人と対話することの方が大切」と話した。(北京 共同)

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