Tuesday, December 8, 2020

市場はあらかじめ予測できなかった事象に対してより大きく反応する…2021年の10大予測 - トウシル

 2020年の株式市場は新型コロナウイルスの感染拡大状況に振り回され、当初は最も大きな注目材料になると考えられていた大統領選挙でさえ、相対的には小さな材料となってしまいました。ましてや新型コロナウイルス感染が拡大を始めた後でも、株式市場が一時的とはいえ35%もの下落を示すというのは大きなサプライズでした。このように市場というのは、あらかじめ予測できなかった事象に対して、より大きく反応するものです。その点では現時点でできる予測というのは、そもそも限界があるものだと思います。その点を理解いただいた上で、現時点で2021年に向けた私なりの予測を示させていただきます。あくまで頭の体操程度にとらえ、皆様の2021年資産成長の参考にしていただければと思います。

1:S&P500指数は2021年後半に4,300の高値を付けた後、4,050で年末を迎える

 超低金利、空前の流動性供給に支えられて、アメリカの株式相場は引き続き堅調な展開。ただ景気の回復と共に金利の上昇が株式上昇の足かせとなる場面もしばしば訪れる。グロース株の多いナスダックのリスクは上昇サイドにあり、2万ドルを超えるなどのサプライズも想定しておく必要がある。

2:株式市場の変動率は年を通じて15を下回る場面はなく、ほぼ20を上回って推移

 世界的な超低金利を受けて、これまで株式市場にいなかった資金が株式市場に流入してくる。これらの資金は本来、リスクに耐えられないか、非常に敏感な性質の資金。「上がれば買う、下がれば売る」の動きを助長しやすいため、これまでの8年間あったような「ほぼ20以下」という変動率ではなくなる。

3:新型コロナウイルスの感染拡大は現在の第3波が最後、2021年初から減少に転じる

 アメリカの一日当たり新型コロナウイルス感染者数は2021年1月に50万人台(発表ベースで30万人台)でピークを打ち、減少に転じる。日本は検査が不十分な分、一日当たり感染者数は2021年2月に6万人台(発表ベースで3万人台)にまで急増するも、その後減少に転じる。世界的に見ても2月がピークとなる。

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