コロナ禍でエンタメ業界が打撃を受ける中、EXILEらが所属のLDH JAPANが、7月からオンラインライブなど新たな展開を行う。このほど、同社チーフ・クリエイティブ・オフィサーのEXILE HIRO（51）が日刊スポーツなどの取材に応じ、8月以降にドーム規模での“ソーシャルディスタンスライブ”を計画していることも明らかにした。新たなエンターテインメントで「安全に、日本を元気に」する。
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コロナ禍でも、過去のライブ映像配信などでファンを楽しませてきたLDHが、ピンチをチャンスに変えて、新たなエンタメを始動させる。
昨年10月に、サイバーエージェント社と新設した合弁会社「CyberLDH」として、オリジナル番組やライブ生配信などが楽しめる新動画配信サービス「CL」を今日15日からプレオープン（8月1日本オープン）させるほか、EXILE THE SECONDや三代目 J SOUL BROTHERSらが日替わりで出演する新有料配信ライブ「LIVE×ONLINE」を、7月2日からスタートする。
「CyberLDH」は1年以上前から、新たなデジタルサービス提供に向けて始動していた。コロナ禍と重なる形となったが、ファンと双方向コミュニケーションが可能になるほか、「LIVE×ONLINE」は、こだわりのライブ演出を映像で表現する。
HIROは「例えばライブ後の打ち上げに一緒に参加できたり、ファンの皆さんとの新しいつながり方というか、分かち合える場所にしていきます」と話す。
また8月1日以降に、ドーム規模での“ソーシャルディスタンスライブ”開催に向けて、検討を始めていることも明らかになった。今後の感染状況によるが、政府のガイドライン（段階的緩和措置）では、同日以降、会場の収容人員の最大50％の動員が可能になる。
入退場時や、最寄り駅の観客の密集を避けるための対策など、開催に向けてのハードルも多いが、開催に向けて「座席の間隔を空けたり、開場時間を今まで開演1時間前だったのを3時間前に変えたり、徹底的に安全対策は行います。各自治体とも連携していきます」と十分な安全対策を行った上での開催を強調した。
LDHにとって、今年は6年に1度の祭典「LDH PERFECT YEAR2020」で、年間を通じて“ライブ祭り”の予定で始動も、2月26日のEXILE京セラドーム公演をはじめドーム13公演、アリーナ43公演など、年内168公演が中止となった。
HIROは「今年は、ファンの皆さんに今までの恩返しのつもりで、来年以降の準備期間と思って、やれることをやっていきたい。これ以上ない準備をして、『日本を元気に』をテーマに、エンタメ業界が復活できるように最善を尽くしていきたいです」と前を向いた。【大友陽平】
○…HIRO自身は自宅での「おうち時間」で、さまざまな準備や打ち合わせを続けながら、過去に影響を受けた映像作品を見直すなど、インプットの時間に費やしていたという。映画「ゴッドファーザー」もその1つ。「あの時代にあんな絵を撮っていたり、そのコッポラ監督は黒沢明監督の影響を受けていて、日本にもすごい方はたくさんいるんだと実感したり。実は家族もので、昔見た感覚ともまた違いました」。
＜コロナ禍のLDH＞
▼2月26日 政府がスポーツ・文化団体に対してイベント中止を要請。EXILEが京セラドーム大阪公演を急きょ中止
▼3月9日 YouTubeで、ライブ映像作品31作品を期間限定で無料公開
▼同24・26日 THE RAMPAGEとE－girlsが無観客ライブイベントを動画サービス「niconico」で配信
▼同28日 「LDH PERFECT YEAR2020」の来年3月までの延長を発表。「LDH新型コロナウイルス感染症対策専門家チーム」設置を公表
▼4月1日 YouTubeで所属メンバー出演の映画作品を無料公開
▼同22日 EXILE TAKAHIROが未発表曲「Message」を解禁
▼5月7日 EXILE TETSUYAが学長を務める「EXPG高等学院」のオンライン入学式開催
▼6月10日 発表済みの年内全168公演の中止を発表
2020-06-14 19:00:00Z
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