10月16日に全国公開となる『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。主人公・竈門炭治郎役の花江夏樹、竈門禰豆子役の鬼頭明里、我妻善逸役の下野紘、嘴平伊之助役の松岡禎丞ら主要声優陣と、主題歌を担当したアーティスト・LiSAが、公開直前記念スカイツリー点灯式に登壇。そのレポートが到着した。
盛大な拍手と共に、弾ける笑顔でステージに現れた豪華キャスト陣。はじめに、多くの人が涙した「鬼滅の刃」の魅力の一つである、兄・炭治郎と鬼と化してしまった妹・禰豆子の兄妹について魅力を聞かれると、花江は炭治郎について「炭治郎はとにかく心が綺麗、まじめでまっすぐで折れないハートを持ってるのがすごく尊敬できるところです」とその強さと優しさを絶賛。
鬼頭は「竈門兄妹は本当にお互いのことを大事に思っているというところがあって、だからこそ炭治郎も禰豆子がいるから頑張れるし、禰豆子も炭治郎がとっても優しいお兄ちゃんだから鬼になっても戦い続けることができてるんだと思います」と、鬼になっても家族の絆を大切に思う禰豆子と炭治郎の魅力を語った。
それぞれ演じるときに大切にしたことは「禰豆子を人間に戻したい、家族のために鬼を討つというところは、曲げないように意識して演じています」(花江)「素晴らしい兄妹愛を意識して演じました。「ん?」しか喋れないのですが、お兄ちゃんが大好きという想いを大事にして演じるようにしました」(鬼頭)と、自身が演じるキャラクターの強い想いを意識して演じたと明かした。
さらに炭治郎と共に鬼殺隊の仲間として戦う、善逸と伊之助を演じる下野と松岡。ヘタレで女の子好きな善逸、目の前のことに”猪突猛進“する暴れん坊の伊之助、独特なキャラが光る2人だが、その魅力を感じるシーンはどこかと聞かれると、下野がすかさず松岡に「どのあたりになりますか?」と質問。それに対して「やっぱ猪突猛進ですかね」と即答、「すぐ猪突猛進されるしね、善逸が(笑)」と下野が笑いながら答え、花江が傍でほほ笑む、まるで炭治郎・善逸・伊之助さながらの息の合った掛け合いに、ステージが大きな笑い声に包まれた。
下野は続けて「善逸と伊之助が登場することで、炭治郎が仲間であり友達であるこの2人と賑やかにしたりするシーンが生まれる。そんなところも、魅力かなと思いますし、戦いのシーンではちゃんとかっこよく見せるギャップがある、本当に魅力満載の2人です」と、炭治郎にとって大切な仲間である2人の魅力を力強く口にした。
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』では、炭治郎たちは史上最強の敵・魘夢(えんむ)と激突することとなる。いままで以上により激しい戦いが描かれた本作のアフレコについて、花江は「役者同士の凄い化学反応というか、1人が本気を出したら“それを上回る勢いで演技してやろう”という気合いがみなさんにあって。それがぶつかり合ってできたものが『無限列車編』だと思っているので、早く観て欲しいですね」と、キャスト全員が切磋琢磨し合って、全身全霊で挑んだと振り返る。
すると松岡が「俺はこれで声優人生が終わってもいいと思ったもんね」とまさかの発言。花江が「収録中、明日のことが考えられなかったですよね」と賛同すると、下野が「これ以上いったらまずいというタイミングがきたのに、(他の声優さんのいい演技が)ガーンってくるから“もう知らん明日なんか!”という感じになって。(TVアニメでは)演じている我々としても魂を込めて、まさに命を削ってやってたんですけど、劇場版はさらに凄かったよね」と感慨深い様子で振り返った。
最後に花江が「ファンのみなさんには1年ぶりの新作なので、我々もいちファンとしての気持ちもあり、より気合が入りました」と、ファンが待ち焦がれた新作のために、全キャストがまさに炭治郎たちと同じように“死闘”を繰り広げ、並々ならぬ熱い想いでアフレコに挑んだと明かした。
さらに本作の映像について聞かれると、花江は「本当に映像も音楽もすべて素晴らしくて、はやく劇場でみたいと思える内容だったので、いまから楽しみです。予告編だけじゃ伝わりきれていない魅力があると思うので、とにかくみていただきたい!」とアピール。作画や楽曲のクオリティの高さが評判を得ている「鬼滅の刃」だが、今回はそれを遥かに超えるダイナミックな作品を見ることができるとコメントした。
本作にかかせないキャラクターがもう一人、鬼殺隊の中でも最高位である”柱”の一人、炎の呼吸を使う、炎柱・煉獄杏寿郎。炭治郎と共に無限列車に乗り込んだ煉獄について花江は「柱としての煉獄は、彼の人間としての意志の強さが描かれていて、一言一言に説得力があるので、炭治郎も“兄貴ついていきます!”という気にさせられるような男ですね」とコメント。
そして作曲を務める梶浦由紀と共に歌詞を書いて完成させたという、本作の主題歌「炎」。「紅蓮華」のアップテンポな曲調とは一転、美しいバラードで奏でられる本曲についてLiSAは「梶浦さんもみんなで気合いが入った状態で書いたのですが、劇場版を楽しみにしているみなさんが、鬼滅の刃の劇場デビューを堪能してそのまま浸って家に帰れるような、それを直接的に伝えられる言葉づかいを込めて作品に寄り添いながら制作させていただきました」と、自身が書いた歌詞は、実は映画をみるファンの気持ちに寄り添いながら書いたと明かした。
最後に、本作の公開を記念して、東京スカイツリーの“特別ライティング”がお披露目。花江の「全集中でいきます!」から始まったカウントを合図に、花江、鬼頭、下野、松岡、LiSAが一斉に点灯ボタンを押し、東京スカイツリーはたちまち煉獄の呼吸や刀、主題歌の「炎」をイメージした、情熱的で美しい「炎」色のライティングに輝いた。
最後に花江が「いよいよ10月16日に公開となります、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。僕自身も原作の中でも好きなエピソードである「無限列車編」をまさか映画館でみれると思っていなかったので、本当にいまからワクワクしてます。人の想いの強さが『無限列車編』でのテーマになっているので、鬼殺隊が一眼となって紡いだ想いを劇場で感じてほしいですし、その時に大事な人のことを想ったり、みんなで盛り上がってほしいです。期待は裏切らないと思います! よろしくお願いします! 」と、「炎」色に煌めく東京スカイツリーを背景に熱い想いを馳せ、キャスト達の弾ける笑顔と歓声と共にイベントは幕を閉じた。
2020-10-11 23:15:00Z
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