28日のチャンピオンズリーグ(CL)・グループG第2節、ユヴェントス・スタジアムでのユヴェントス対バルセロナは2-0でバルセロナの勝利に終わった。
グループGの首位を狙うイタリア&スペインの両巨頭の対戦。ちなみにバルセロナはユヴェントスのホームで勝ったことが一度もなく(3分け3敗)、近い形で収めた勝利はユヴェントスのホーム扱いで行われた2015年のCL決勝だった。今回はテア・シュテーゲンの負傷、ピケの出場停止、ブスケッツのベンチで、当時のメンバーのスタメンはメッシ、ジョルディ・アルバのみとなった。またクリスティアーノ・ロナウドは新型コロナから回復せず、メッシとの3年ぶりの再会はグループリーグ後半戦までお預けとなった。
立ち上がりはバルセロナが猛攻を仕掛け、GKが弾いたピャニッチの強烈ミドル、左ポスト直撃のグリーズマンのフィニッシュと次々に決定機を迎える。その勢いは徐々に収まっていくが、それでもスコアを先に動かすことに成功。14分、メッシのサイドチェンジを受けたデンベレがペナルティーエリア手前右までボールを持ち込みシュートを放つと、これがユヴェントスDFの出した足に当たってコースが変わり、曲線を描きながら枠内に左に収まっている。
対して、ユヴェントスは失点直後にモラタのシュートで同点に追いついたかに見えたが、これは彼らしいと言うべきかオフサイドの判定に。前アトレティコ・マドリーFWはさらに30分、クアドラードのクロスを直接押し込んだが、またもオフサイドポジションだったためにゴールは取り消されている。前半は時間が経つに連れてユヴェントスが攻撃を仕掛け、バルセロナが速攻からメッシを探る展開となり、しかしそれ以上はスコアは動かず折り返しを迎えた。
ハーフタイム、クーマン監督は負傷したアラウホに代えてブスケッツを投入。ブスケッツがピャニッチと2ボランチを組み、フレンキー・デ・ヨングがラングレとともにセンターバックを務めることになった。そうして開始した後半、57分にはエリア内のルーズボールから三度モラタが枠内にボールを押し込む。が、これは片足分オフサイドで、VARの介入を交えたゴール取り消しのハットトリックが成し遂げられている。対するバルセロナは、速攻から前を向くメッシを起点に次々にシュートチャンスを迎えるが、決め切れない状況が続いた。
66分、クーマン監督は2枚目の交代カードを切り、デンベレを下げてアンス・ファティをピッチに立たせる。バルセロナはその後、ユヴェントスを寄せ付けないソリッドな守備とメッシを中心に相手陣地に深く食い込んでいく速攻で何度もチャンスを創出していくが、決定機を物にできない状況が続いた。
ピルロ監督はベルナルデスキ、そして元バルセロナのアルトゥールを入れて攻勢を強めようとするが、デミラルが2枚目のイエローカードで退場となり数的にも不利に陥る。これでユヴェントスの勢いは落ち、バルセロナが落ち着いた守備とボール回しで追加点を目指すと、88分にA・ファティがエリア内でベルナルデスキに倒されてPKを奪取。キッカーのメッシが枠内左にシュートを突き刺し、ユヴェントスに引導を渡している。バルセロナは7度目の挑戦にして、ついにイタリアの盟主のホームで勝利をつかんだ。
なおグループGのもう一試合、フェレンツヴァロシュ対ディナモ・キエフは2-2のドローで終了。同グループの順位は首位バルセロナ(勝ち点6)、2位ユヴェントス(勝ち点3)、3位ディナモ・キエフ(勝ち点1)、4位フェレンツヴァロシュ(勝ち点1)となっている。
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