
千歳市の複数のホテルで、苫小牧市にある製油所で始まる大規模な点検工事に関わる作業員のための宿泊予約少なくとも1万2000泊分が先月、キャンセルされていたことが分かりました。
千歳市によりますと、今月から9月中旬にかけて苫小牧市の出光興産北海道製油所で行われる大規模な定期点検工事に伴い、道内外から訪れる作業員の市内の複数のホテルでの宿泊予約少なくとも1万2000泊分が先月、キャンセルされたということです。
これについて道は先月中旬ごろ会社側に対し、石狩地方で新型コロナウイルスの感染者が増加していたことなどから、作業員を千歳市内ではなく胆振地方に限定して宿泊するよう要請していたことを明らかにしました。
道によりますと、その後、感染状況が落ちついたため、会社と千歳市に対して今月19日以降は千歳市内の宿泊を認めることを伝えたということです。
これを受けて千歳市はホテルと協力して会社側に再度、宿泊の予約を入れてもらうよう要請を続けているということです。
千歳市は「新型コロナウイルスの影響で利用者が激減している中で、製油所関連の宿泊で回復の兆しが見えていたのでキャンセルは大変残念だ。感染の拡大は落ちついているので、ホテルと協力して再度予約してもらえるよう会社側にお願いしている」としています。
【千歳市のホテルは】
今月1日から来月末までの1800泊分の宿泊予約のキャンセルを受けたという千歳市内のホテルの関係者は「北海道の緊急事態宣言や休業要請が解除されたあとのキャンセルで本当にひどい。今回は作業員だが『石狩管内に泊まるな』と道民に対しても同じ説明ができるのかと思うし、まったく理屈が通らない。このままだとつぶれてしまう。道には損害賠償を求めたいくらいだ」と話していました。
このホテルでは新型コロナウイルスの影響でことし4月と先月の売り上げが去年の同じ時期に比べておよそ9割落ち込んでいたため、宿泊の予約に期待していたと言います。
しかし、直前のキャンセルを受けて宿泊料金を安くして予約を受け付けざるを得なくなり、今月分の宿泊料金は通常の半分程度に設定したということです。
【道・出光興産は】
道の環境・エネルギー室は「千歳市内の宿泊事業者にとっては新型コロナウイルスの影響で深刻な打撃を受けている中でのキャンセルとなり、心苦しさはあるが、感染拡大防止のためにやむを得ない対応で理解してほしい」としています。
苫小牧市の出光興産北海道製油所は「事実関係を確認中のためコメントできない」としています。
【製油所定期点検工事とは】
苫小牧市の出光興産北海道製油所は道内で使われる石油製品のおよそ75%を生産していて、4年に1度すべての製造ラインを止めて法律で義務づけられた大規模な点検工事を行っています。
工事が行われることしは当初、道外からの9000人を含むおよそ1万人の作業員を動員して、今月上旬から工事が始まる予定でした。
しかし、市民から新型コロナウイルスの感染拡大を懸念する声が寄せられたため、会社は先月、工事内容を見直して、今月15日から9月中旬にかけ規模を大幅に縮小して実施すると発表しました。
具体的には▼点検箇所を25%減らして必要最低限の工事に絞り、▼道外からの訪れる作業員を当初のおよそ半数にあたる4700人に減らすほか、▼公共交通機関は使わず製油所内で食事ができるよう構内に売店を設けるなど、市民との接触を避ける対策を講じると説明していました。
一日あたりの作業員は最大で3500人になる見通しで、宿泊先は苫小牧市のほか一部は隣接する千歳市内の予定でした。
苫小牧市の岩倉博文市長は、「道の要請を受けて、出光興産としてはやむを得ない判断だったと思う。市内の宿泊施設は宿泊する作業員が増えるため歓迎しているが、感染の拡大を心配している市民もいる。出光興産には感染防止対策を徹底してもらい工事が予定通り進むことを期待している」と話しています。
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June 05, 2020 at 10:10AM
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