楽天は12日、三木肇監督(43)の退任、2軍監督への配置転換と石井一久GM(47)の新監督就任を発表した。2年連続で監督を1年で交代させGMが監督兼任するという仰天人事。同時に1、2軍の新組閣も発表したが、来季は優勝、あるいは2位以上の結果を残さねば、GM、監督の両方の責任を問われることにもなるだろう。今季は大型補強で戦力を整えて、優勝候補として序盤は首位争いをしていたが、中盤から失速して55勝57敗8分けで4位に転落、クライマックスシリーズ進出も逃した。果たして石井GM兼任監督は成功するのだろうか。
「中途半端になるのでは」
仰天人事だ。昨年はAクラスを確保してCS進出を果たした生え抜きの30代監督、平石洋介氏(現ソフトバンクコーチ)を1年で電撃解任してチーム内外に衝撃を与えた。ファンからは戸惑いの声さえ起きたが、それらの意見を押し切って、1軍の監督経験のない三木氏を2軍監督から昇格させたが、Bクラスに転落すると、また1年で“クビ”にして新監督に石井GM自らが就任した。 この日のリモート会見で石井新監督は、兼任での監督要請に対し「中途半端になるのではないか。しっかりと責務が果たせるのか」との葛藤があったことを吐露した上で「何を言われようがぶれずに邁進したい。中長期的に骨太のチームを作る」との決意を口にした。 GMとしてチーム戦力は把握しているとはいえ、監督どころかコーチ経験もないGMが、優勝を託された監督を兼任するのは、球界では前例のない異例の人事である。 西武の渡辺久信氏、オリックスの福良淳一氏、ヤクルトの小川淳司氏ら監督からGMへの転身の例は多いが、GMから監督への転身は、日本では過去にオリックスの故・中村勝広氏だけ。ただ中村氏は阪神で監督を6年間経験しており、今回の監督未経験の石井氏の監督就任とはわけが違う。その中村監督も5位と結果を残すことができず1年で解任されフロントに戻っている。
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