◇海外メジャー◇マスターズ 初日(12日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)7475yd(パー72)
大会史上初となる2度目の連覇、ジャック・ニクラスに並ぶ大会最多6勝目、PGAツアー新記録83勝目と3つの偉業が懸かるタイガー・ウッズは、ボギーなしの4バーディ「68」で4アンダーと好スタートを切った。
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過去5勝のうち「70」という滑り出しが4回を占め、初日「68」は23回目となる「マスターズ」でも2010年に並ぶ自己ベスト。「ドライバーもアイアンもパッティングも、すべてうまくいった」と充実感を隠さずにうなずいた。
11月開催、パトロン不在、いきなり10番からのスタート…。「きょうは初めてのことがいっぱいあった」と話したように、異例の大会は百戦錬磨の44歳にとっても未知の世界。それでも「僕はこのコースでどうプレーするべきか、正しく理解している。キャリアの早い段階からオーガスタでのジャックのプレーを見てきたし、キャリア終盤になってもここで張り合うレイモンド(フロイド)の姿も見てきたからね」と揺るぎない自信がある。
前半13番(パー5)でセミラフからのセカンドショットにガックリと腰を折ったが、ギリギリでクリークを越えてバーディを先行させた。15番(パー5)も獲り、16番(パー3)では右上から傾斜で戻し、あと少しでホールインワンというスーパーショットを披露。折り返しの1番では6mを沈め、初日にして早くも拳を握るガッツポーズを見せた。
暫定首位のポール・ケーシー(イングランド)とは3打差。「このコンディションなら、アグレッシブにならないといけない。多くのホールでピンに向かって打てない理由はないよ」。朝のスタート前に悪天候で3時間近い中断を挟んだグリーンはさらにソフトになり、にらんだ通り伸ばし合いの様相を呈している。
「唯一のショットミスは8番。サンドウェッジで(カップと)違う段に乗せてしまった。あとは、もう少しパットを決められれば良かったんだけど。外したのは全部(スライスラインを左に、フックラインを右に外す)ハイサイド。(芝を管理する)サブエアーシステムもあると聞いているし、コースコンディションは変わってくるだろう」と冷静に分析した。
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