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自分の言動に責任を持てるようになり、女優として生きる覚悟が決まった。
-有村さんが芸能活動を始められたのは17歳の頃でした。そもそも女優という職業に興味をもったきっかけは?
当時ドラマや映画が好きでよく観ていたのですが、その頃の作品って心に残るものが多くて、すごく好奇心を煽られたんです。10代っていろんなことに繊細に感情が動く年頃だと思うんですけど、私も年齢が近い役者さんが出ている作品を観ながら「自分がこの世界に入ったらどうなんだろう」と妄想を膨らませていました。
-それから事務所のオーディションを受けて上京、芸能活動をスタートされるわけですが、当時は女優という仕事についてどう捉えていましたか?
自分から応募したこともあり、最初から「女優の仕事=バイトではない」意識がすごくありました。事務所を探すときも「ここは人数が少ないから目をかけてもらえるだろう」とか、就職活動みたいな感じでリサーチして。写真の撮り方や履歴書の書き方など、自分なりに戦略を立てて面接に挑みました。実際に事務所に入り、演技のお仕事をもらうと、役を全うする責任感や怖さが実感として湧くようになり、自分はとんでもない世界にきてしまった!って、あとあと気づくことに(笑)。
-単身東京に出てきて、いきなり大人と対等に仕事をするわけですから、それは戸惑いますよね。
当時はまだ高校3年で、社会というものを何も知りませんでした。ただ20歳を過ぎてから、「これが自分の仕事なんだ」という自覚が徐々に芽生えてきたというか。女優という職業は、自分の一言で何人もの人を動かしてしまう甘えがきかない仕事。言葉に責任をもたなきゃいけないし、やるからには最後までやり遂げないといけない。多くに人たちに育ててもらうなかで、自分が背負っている物の大きさが徐々にわかってきたんです。
-「女優として人生を全うしよう」と腹を括るきっかけとなった、出来事やアドバイスってあったのでしょうか?
たくさんあります。マネージャーさんと毎日夜中の2-3時まで「これからどうしていくのか」徹底的に話し込んで、本当に泣く日もあれば、どうしたらいいかわからなくて無言の日もあったり。ある企画で女性のカメラマンさんと1ヶ月同棲したときは「女優としての覚悟が足りないんじゃない?」と図星を突かれて。すごくムッとしたけど、そこから仕事に対する気持ちも変わっていったんですよね。何かと向き合い続ける時間って苦しいけれど、自分の成長には必要な過程で。だからこそ常に自分に疑いをかけるというか「これでいいの、合っているの?」と常に自問自答をしながら日々をおくる癖がつきました。
からの記事と詳細 ( 「人に対してもっと素直になりたい」。28歳の有村架純が考える「私らしさ」とは? - http://voguegirl.jp/ )
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