数年前にアメリカで確立されたパフォーマンスバガースタイル
「ストリートグライド」のデビューは、ハーレーに新しいツーリングモデルの時代を開かせた画期的な出来事だった。
シンプルなシルエットゆえに、若い世代がツーリングモデルに着目したのだ。その流れは現代でも脈々と続くスタイルとなったが、もう一方で、FX系のクラブスタイルというムーブメントも立ち上がった。
数年前から本国アメリカでは、双方を融合したような「パフォーマンスバガー」というスタイルが確立。エボリューション時代のハーレーオリジナルに存在した、FXRTのアッパーカウルを現代のモデル装着したカスタムが登場したのだ。
エボリューション以降のツーリングモデルは、独自の思想で軽快なハンドリングを得るために、フロントフォークをマウントするトリプルクラウンが逆オフセットとなっている。そのせいで、ストリップ等のカスタムは敬遠されるのだが、S&Fモーターサイクルが手がけたこのカスタムマシンは、象徴的なカウルを取り付けることで大きなイメージチェンジに成功した。
フロントホイールは、細身の19インチサイズを採用して、全体のシルエットは、ほとんどFX系に見える。アッパーカウルやロワーカウル、サドルバックもまたFXRTの復刻パーツだが、マウントステーはすべてS&Fにてワンオフ製作されたもの。
そして外装の塗装はエンブレムやラインを描かないソリッドなものだが、これはオーナーからの注文で、「少しヤボで未完成っぽくしたい」という要望なのだという。
フレームや足回りが現代のモデルだから高剛性で、走行性能は抜群。そんなFXRTレプリカは、大きな魅力がある1台ではないだろうか。
もちろんエンジンチューニングも施され、パワーフィーリングも向上している。
エンジンは、S&S製TC107シリンダーに510CEハイカム。マフラーはトゥーブラザー製の2イン1で、パワービジョン日本正規品にてインジェクションもチューニングされている。
リヤサスユニットにはオーリンズを採用。
現在は絶販となっているコネリーズ製のライザーにセミアップタイプのハンドルバーを装着。
ホイールは、超軽量のサンダンス製トラックテック19インチに変更し、ディスクローターはGALFER製。
アッパーカウルはフルゲイン製を加工する。マウントステーは、すべてワンオフ製作内側には、小物入れも製作された。
ノーマルのメーターは、カウルに穴を開けて装着。
シートは、リベラ製のガンファイタータイプ。
サイドカバーは、FXRのシルエットっぽく加工する。
ステップボードは、FXDL用のミドコントロールキットにPM製のペグに変更。
サドルバッグはFXR DIVIDSON製。
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